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リハビリ通信4 変形性膝関節症

[2020.05.20]

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~変形性膝関節症~

京命クリニックです。
第4回の京命クリニックリハビリ通信は「変形性膝関節症」についてです。

変形性膝関節症とはなんですか?

変形性膝関節症とは文字通り膝が変形していくことを言います。おもな症状としては、膝の痛みや、水が溜まることが挙げられます。比較的女性に多いです。

初期では立ち上がりや歩き始めの痛みが出ますが、一時的なもので休めば楽になります。

中期・末期になると安静にしていても痛みが取れず、膝の変形も目立ち膝が伸びきらず歩行が困難になります。

原因は何なのですか?

関節軟骨の老化によるものが多いですが、肥満や膝の筋力低下の影響とも考えられています。

また、けがの後などの後遺症として発症することもあります。

どのような治療があるのですか?

リハビリ(運動療法等)と装具(サポーター)を着ける治療法などがあります。

運動というのはどこかの筋肉をきたえるのですか?

膝関節痛の人の特徴は、膝の内側の筋肉(内側広筋・内転筋群)が少なくなっている(萎縮)事が多いです。これらの筋肉を鍛えることで膝の負担を減らし痛みの予防になります。毎日運動を続ける事で筋力がつきます。

具体的な運動方法を教えてください。

自宅でもできる簡単な運動方法を2つお話しますね。

① タオルを10秒押しつぶす

② 力を抜いて10秒休む

③ 3分間①と②を繰り返す

※反対の脚を曲げておくことで腰への負担を減らせます。


① ボールを10秒かけて押しつぶす

② 力をゆっくり抜いて10秒休憩

③ これを3分繰り返す。

ボールの代わりにクッションやバスタオルを使っても同じことができます。

これなら簡単にできそうですね。

まだまだ沢山の運動がありますが、当院ではリハビリ(運動療法等)の国家資格を持ったセラピストの指導を受けることが可能です。

興味があれば診察の際に医師とご相談ください。

装具(サポーター)についてですが、なぜ装着すると良いのですか?

変形し不安定になっている膝が筋力も落ちてきてしまうとさらに悪化する可能性があります。
装具(サポーター)によって関節を安定させて、痛みの軽減を狙うのです。

当院では写真のような軟性の装具(サポーター)を処方しています。また、症状が強い方は支柱が入った硬性の装具(サポーター)をお出しすることがあります。

膝の痛みに対して押すと良いツボはありませんか?

膝を伸ばした時、曲げた時それぞれのツボがあります。

膝を伸ばしたときの痛みに対して
●血海(けっかい)と梁丘(りょうきゅう)

<場所>
膝のお皿の上端外側から親指二本分うえが梁丘
膝のお皿の上端内側から親指二本分うえが血海

膝を曲げたときの痛みに対して
●内膝眼(ないしつがん)と外膝眼(がいしつがん)

<場所>
膝を曲げたときにできる、膝のお皿のすぐ下のくぼみ。
内側が内膝眼(ないしつがん)、外側が外膝眼(がいしつがん)

膝の痛みが内側にあるときは内膝眼、外にあるときは外膝眼を押します。 

いすに腰掛けるなど安楽な姿勢をし、少し痛みが出る程度の強さで3秒押して3秒休む、3分くらい行ってみましょう。

今回の話は以上になります。次回は7月発行予定です。
何か不明な点や、わからないことは診察、リハビリスタッフにお尋ねください。

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